シャブリ旅行・・・ドメーヌ・ラロッシュ訪問(その2)
ドメーヌ・ラロッシュで、シャブリを4等級試飲しました。
ちなみにシャブリの等級ですが、大ざっぱに言って以下のようになっています。
シャブリ・グラン・クリュ・・・特定の特級畑で取れたぶとうのみを使用して造られるワイン。7つの畑が指定されている。最低アルコール度数は11度。
シャブリ・プルミエ・クリュ・・・特定の1級畑で取れたぶどうのみを使用して造られるワイン。現在40の畑が指定されている。最低アルコール度数は10.5度。
シャブリ・・・シャブリ全域で造られるワインのうち、最低アルコール度数10度以上のもの。
プティ・シャブリ・・・シャブリ全域で造られるワインのうち、最低アルコール度数10度未満のもの。
まずはプティ・シャブリから。
やや緑色がかった薄い黄色。シトラス、青リンゴ、グレープフルーツのようなニュアンス。とてもフルーティーで、若々しい酸味がある。高級感はないものの、とてもクリアーで、素晴らしい味わいでした。
次にシャブリです。
やや緑ががった薄い黄色、グレープフルーツ、青リンゴ、リンゴのようなフレッシュさがあるものの、酸味はいくらかやわらか。代わってシャブリ特有のミネラル香、良く火打石と言われる鉱物的なニュアンスあり。プティ・シャブリに比べると大分余韻が長い。
これぞシャブリ。まさにシャブリのお手本と言った味わいでした。
そしてプルミエ・クリュ。
緑ががったやや薄い黄色、リンゴ、洋ナシのような果実香、そして樽熟成がら感じられるロースト香がほのかに混じる。樽熟成による乳酸発酵(MLF)による酸味も感じられ、余韻は非常に長い。
2007ヴィンテージですが、まだまだ若々しくフレッシュな感じ。プルミエ・クリュらしくしっかりした骨格はあるのですが、シャブリらしさもしっかり。このようにあくまでシャブリたしいフレッシュさを失わないワイン造りをしていくのが、ラロッシュの特徴のようです。
そして最後はグラン・クリュ・レ・クロ。
レ・クロは7つあるグラン・クリュの畑の1つです。
やや薄い黄色、リンゴ、洋ナシのような果実香、そして樽熟成がら感じられるロースト香。樽熟成による乳酸発酵(MLF)による酸味がより強く感じられる。しかしやはりシャブリらしいフレッシュさは決して失われていない。余韻は非常に長い。
グラン・クリュでも素材となるぶどうの良さをしっかり生かしているのが印象的でした。
シャブリでもグラン・クリュとなると樽をしっかり利かせて、ひたすら樽の味しかしないみたいなものも多いですが、個人的にはそれはムルソーとか、モンラッシェに任せておいて、シャブリはフルーティーでミネラル感のあるものが”らしさ”が出ていて、好みです。
そういう意味でも、このラロッシュのシャブリを知ることができたのは良かったと思います。
さて、このラロッシュのシャブリのうち、グラン・クリュとプルミエ・クリュをラロッシュで購入してまいりました。
それぞれ3本限定ですが、当店で販売させていただきます。
ラロッシュ シャブリ グラン・クリュ レ・クロ 2007 "Laroche Chablis Grand cru les Cros.2007"
ラロッシュ シャブリ プルミエ・クリュ レ・ヴァイヨン ヴィエイユ・ヴィーニュ 2007 "Laroche Chablis 1er cru les Vaillons V.V.2007